人間と同じで、犬にも様々な病気があります。犬特有のものもあれば、人間と同じようなものも。
今回は人間の身近な病気でもある『尿路結石症』にならないために、愛犬に『ストルバイト結晶反応』が出た時にできる対策についてまとめたいと思います。
ストルバイト結晶反応って?
ストルバイト結晶反応というのは、尿結石の原因物質が見つかったことを意味します。放置するとほぼ『結石』になることがわかっているので、対策を取る必要があります。
『結石』は、ストルバイトとシュウ酸カルシウムが原因で起こる病気。
比較的年齢の若い犬はストルバイト、高齢になるとシュウ酸カルシウムによる『結石』になりやすいようです。
ストルバイト結晶反応が出た!
我が家で飼っている犬(トイプードル)に『ストルバイト結晶反応』が出たのは 1歳の時。獣医師から「とにかく水分を」と言われました。
反応だけなので、まだ『結石』はできていない状態。『尿路結石症』を発症させたいための対策として、『水分をできるだけ多く摂らせて尿を出させること』が大事だということでした。
なるほど。それを聞いて、何だか『膀胱炎』に似ているな〜と思った記憶があります。
とにかく、水分を摂らせよう!
水分を摂らせるために私がやったこと
人間なら、小さな子に水分を摂らせることはそれほど難しくはありませんが、相手は犬。飲みなさいと言って飲むわけではありません。
そこでまず、ドライフードをウェットタイプのフードに変更してみました。
最初の数回は食べてくれたものの、それ以降は全く受け付けてくれませんでした。どうやらあまり好きではなかったよう。
仕方なく次は、手作り食にチャレンジ!
たっぷりの水分を含ませたご飯を作り食べさせました。今までと全く違う味が毎日登場するので、しばらくの間は食べてくれました。
ところが、これもある日突然食べなくなったのです。
困った私が次に試したのが、生肉のフリーズドライフードを多めの水で戻し与えることでした。やはりお肉が良かったのか、これはよく食べてくれました。
これで水分はある程度摂れていると確信。ここまでで数ヶ月が経過し、ここで再検査を受けました。
ストルバイト結晶とお別れ
検査結果は、心配していた結晶反応は出ず『問題なし』となりました。やはり水分を摂らせることって大切なんだと痛感。
この時から約10年ほどは、ずっと水分を必ず摂らせるよう気をつけていたら、1度も反応が出たことはありませんでした。
良かった〜と思っていた矢先、最初の反応から12年経ったある日、再び反応が出てしまったのです!
なぜ?
しっかり水分を摂らせているのに?
と思いましたが、当時食べさせていたフード類について獣医師と話をしていると、もしかしたら年齢的なものと言うよりジャーキーが問題かも?と言われ、まさかとは思いましたが一旦ご褒美として与えていたジャーキーをストップ。
すると2週間後には結晶反応が消えました!
どうやらジャーキーに含まれる『リン』が過剰摂取となっていたようです。若い犬なら特に問題は出ないと思いますが、シニア犬にとっては病気の元になる場合もあるんだなと初めて知りました。
もちろん、それ以降ジャーキーは与えていません!
現在は生肉から通常のドライフードに移行し、必ず水でふやかしてから与えるようにしています。トッピングもゆで鶏など、ある程度水分を含んだものに限定。
水分は大事。人も犬も同じですね。
もし大切なペットに同じ症状があるなら、十分水分量に注意してあげてくださいね。犬の病気はなかなか気付きにくいため、定期的な検査が必要かも知れません。